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浙江林学院

現地調査日:2006/12/01
最終更新日:2008/04/22



6.コメント

以下、06/12/01執筆
●杭州からバスで1時間の臨安市にある大学。名前は「林学院」だが、法学、経済学、理系学部も備えた総合大学で、外国語学部日本語学科もある。

●街自体は大きくなく、静かな中国の地方都市である。上海や北京のような都会の喧騒とは無縁で、ドップリと「普通の」中国に接する日々を送れる。

●キャンパスは周囲に山が見渡せ、池や川もあり、緑に包まれた美しいもの。建物の高さも低く抑えられているので、圧迫感がなく広々としている。

●留学生部はこじんまりとしたもので、担当教員も3名。商業主義とは無縁のアットホームな雰囲気が漂う。華北、華東は圧倒的に日本人と韓国人留学生が多いのが普通だが、この大学はまだ無名で、海外の提携大学も少ないため、日本人はゼロ、韓国人も1人だけ。強制的に中国語を話さざるを得ない環境になっている。

●留学生が少ないにもかかわらず年齢層が広い。今期は13歳から45歳まで在籍している。また、10代の学生が過半を占めるのも特徴だろう。

●北京など華北は好きじゃない、日本人だらけの大都市の大学も避けたい、小世帯のアットホームな環境で勉強したいという留学希望者におすすめできる。

●逆にクラスが2つだけと少なく、ともに初級レベルであるため、すでにある程度の語学レベルに達していて、さらにレベルを上げたいという希望者にはおすすめできない。

●大学側は日本人留学生を待望しており、すでに日本語が話せるスタッフも配置している。留学すれば初の日本人となるので、留学生部、日本語学科双方から歓迎されることだろう。

●なお、この大学には中国でも数少ない茶文化学部がある。これは06年02月に中国国際茶文化研究会と共同で設立したもので、茶文化、管理学、茶貿易などの知識を持った人材の育成を目的としており、英語での授業も行われる。残念ながら無試験の進修生コースは設けられていないが、交渉次第で参観などは可能であろう。

以下、07/03/24加筆
●07年春学期から韓国人は2人になったが、依然として日本人はいない。語言生19人のうち半分以上を東アジア以外の学生が占める。大都市のメジャーな大学では絶対に実現できない環境と言えよう。

●07年春学期から中級クラスが開設された。歓迎すべき傾向だろう。

以下、07/04/02加筆
●選択科目に発音矯正が追加された。また、前学期まで試験1ヶ月前に週2コマだったHSK補講が、試験2ヶ月前、週3コマに拡大され、補講の時間数が3倍に増えた。地道にカリキュラム内容を改善している様子が伺える。


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